kumagusuというバンドをやっている。 ソロ形式での作曲は2015年ごろからはじめた。 寝付けない夜のセルフ子守唄的なイメージでスタートした極個人的な試みであり、当初アルバム形式での作品発表やライブ活動はあまり考えていなかった。 ノートPC備え付けのマイクにギターと歌を無理やり吹き込み、 感覚まかせのmixをして自分で寝ながら聴きかえす。 ほとんど落書きと言ってよい。 それでも何曲か録っていくうちにやりたい形が定まってきた。 当時は0時をまわる頃にバイトから帰宅し、酒を飲みながら映画を観て、 そのまま明け方まで曲を作るというスタイルだったので 近隣苦情の恐怖からアコースティックギターをかき鳴らすという手法が自然に消去された。 環境による制約も以降の方向性を決定づけた大きな要因だったように思う。 方向性が見えた以上、純粋な落書きではなくなる。 落書きではなくなると、作品として発表したくなる。 今作は録音からmixまで全て自分で行った。 宅録技術が特別あるわけではないことは重々承知のうえで、 部屋感や息遣いがパッケージされた成形されきらない音像を作りたかった。 タイトルに「DEMO」をつけたのは、 フルアルバムとしての作品のボリューム感、音像はまた別のイメージがあるからだ。 大体の創作は"落書き"→"下書き"→"清書"の手順を踏む。 下書きの質感を出来る限り残した音源集という形で、「DEMO TRACKS」はシリーズ化していきたい。
kumagusu ボーカルギターのソロ
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