mortal garden from Sweetopia II by Honoduki

風向きが変わった
言葉散る森と舞うワルツ
梢の向こうに茜差す街

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どこからか聞こえる旋律
嗚呼、その先にやがて集まる全ての涙

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ここでまだ生きている
嗚呼、この指にやがて集まる全ての涙

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物語の幕開けた瞬間に
息が絡みあい、その手と手を繋いだ


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降りしきる言葉たちが色なき風に、今
鮮やかな紅を引いた　ユマニテの最期の庭

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燃えるような言の葉たち　秋風に今散る
さざめく木立が夢に手を振る最期の庭

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生きることやめた君の微笑み　癒えない痣
優しく手をとって踊ろう、最期の庭


楡の木が問うた
「君たちはなぜ生まれたのか」
僕らは笑って無意味さを舞う

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何回も見た夢を忘れて
また生まれる空翔ける大きな鉄の鳩

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過去に見た絶望を
嗚呼、繰り返す
空翔ける大きな鉄の鳩

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青空とレンズで作られた夢
何万の人が捕らわれ散った幻想

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降りしきる言葉たちに、君は何思うだろう
墜落のある景色を待ちわびていたフィルムよ

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その箱の外に世界があると思ってもみず
音も色も知らないまま切れていたフィルムよ

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消える人たちに君は何思うだろう
天【そら】の使いを独りで待っていたフィルムよ


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ねぇ、聞こえる？
ありがとう、ごめんね
もうこの森は全てがふたつの色に閉じる

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熱残るテアトルに、そよ風吹いた
全てがふたつの色に閉じる

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目を閉じて楡を抱きしめたままに
そのざらつく肌、指先で感じる

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ささやかな祈りの声、茜が褪せてゆく
教会も橋も壁もあの塔も

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崩壊の音【ね】が聞こえる、さぁゆこう

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心も体も意味も


さよなら


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降り積もる言葉たちと別れの口づけを
やがて来る風の花に消えてゆく最期の庭

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白と黒のシネマのように光満つ現世
繰り返す16ミリのタイトル『最期の庭』

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月と星の影、空に待ち続ける梢よ
扉が開くまで眠ろう、最期の庭

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